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「アナウンス」

皆さんはアナウンスというとどんな場面を想像しますか?

今回は私がアナウンスを聞いて感動したことを紹介しようと思います。

それは年末年始の電車の車掌さんでした。

普段はほとんど無意識に聞いていて、あまり意識して聞いていなかったのですがいつもと違うアナウンスだったのでつい耳を傾けてしまいました。

その日は仕事を終え、22時を過ぎていました。
男性の声でとてもゆっくりした口調で語りかけるように次の駅のアナウンスをします。
「本日はお仕事お疲れ様でした」
そして、今日、明日の天気や気温の話や、
「体調を崩さないように」
「明日も頑張ってください」のエール。
一駅毎にアナウンスの内容を変えていたのです。

電車のアナウンスに限らず、店内の放送や店員さん、公共施設等の説明を受けた時等を思い返しました。
目の前に人がいるのにまるでいないかのような振る舞い、聞く人を無視したようなただ言葉だけを発する無機質な人を時々みてきました。
そこには人の繋がりが分断されているような感覚になり、その度に残念な気持ちになっていたことも思い出しました。

今回このようなアナウンスは聞く人に向かって意識を向けている姿が明確に想像できました。
例え姿が見えなくてもその人が乗車している人に向かって意識を向けていることがなによりも嬉しく感じました。

嬉しい出会いでした。
年始も何度か、その車掌さんのアナウンスに出会えました。
私もその車掌さんのように発信者の意識、人のつながりがわかるような声を発していけたらいいなと思いました。

2023.1.23 M.Watanabe

公開日 : ホートンブログ

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