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音 part2

心地のよい音を意識して生活していたら、ふと立寄った飲食店で三味線の音楽が流れてきました。

いつもは不快なBGMが三味線の音だと耳に自然と入ってきました。
高音と弦の弾く音がとても心地よく感じました。
久しぶりに三味線の音を聞いて、こんな音だったんだなと新鮮な気持ちになりました。

早速、You Tubeで三味線を開いて聞きました。

高橋竹山(たかはしちくざん)さんという方がでてきました。

視覚に障害があり、学校に行けばひどい扱いを受け、2日しか通ってません。
手に職をということで15歳の時に母親に三味線の師匠のところに出されます。
生きるために必死に稽古をし、2年間の修行を終え、独り立ちをするのですが、
あまりに大変だったので三味線に穴を開け逃げ出した程だったそうです。

大人になって結婚をし、戦争の影響で一度三味線から離れ、鍼灸師、マッサージ師の資格をとります。

その後、有名な歌い手の伴奏をするように声がかかります。

竹山さんの人生は過酷であったと想像に難くないです。
あれがしたい、これが嫌だと言ったわけでなく、
私は竹山さんが目の前に現れるものを受け入れて素直に生き抜いた姿に感動しました。

私は音に惹かれ、竹山さんを出会えて嬉しかったです。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが一度聞いてみてください。

2022.12.12 M.Watanabe

公開日 : ホートンブログ

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