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「心の声に耳を傾ける」

ホートンの取り組みの一つに現任者研修というものがあります。

現任者研修は、現在ホートンに在籍中のメンバーのために開かれる、スキルアップ等を
目的とした勉強会のようなもので、2021年6月から毎月テーマを決めてやってきました。

6月「報告・指示の仕方・受け方研修」
7月「チームワーク及びコミュニケーション力向上基礎研修」



11月「記録を充実させる為の記録の基本」
12月「介護従事者の気づきを高める研修会」といった具合です。

少人数体制でリモートも取り入れ、何とか毎月続けてこれましたが、最近のコロナウイル
ス、オミクロン株の感染者数大幅増加の影響により、1月予定だったはずの「認知症コミュ
ニケーション向上研修」は延期する事になりました。

延期する事にはなりましたが、職員は現任者研修を開く前にあらかじめ内容を確認して
いるので「認知症コミュニケーション向上研修」は既に私の方では勉強済み、という事に
なります。

今回は、その中から強く心に残っている言葉をご紹介したいと思います。

【言ってくれなきゃわからないって、本当にそうでしょうか?】

という言葉。

これは認知症の方のBPSDはネガティブな非言語コミュニケーションなので、言葉で言わ
れなくともその人が何を求めているのか理解していかないといけない、というような意味
合いで使われていました。

介護職の仕事の中には観察や推察がありますので、そもそも介護の仕事においてはそれが出来ていないとまずいわけですが、

今回は介護職の仕事として考えるのではなく、日常生活においてもその考え方は必要なのではないか?と思ったので、敢えてここに書きたいと思いました。

「言ってくれなきゃわからない」と思うような出来事って、結構あるなと思いました。

言い換えると「言われてないから良し」としている事が結構あるなと思ったわけです。

言葉にする事が出来なくて苦しんでいる人は、何も認知症の方だけではないはずです。
それこそ身の回りの人、家族、仕事仲間、友達など。もしかしたら近しい人こそ、わかりに
くい形でSOSを出しているかもしれません。

「言われてないからわからない」

はナシにして、言われなくても態度や仕草、表情などで相手の想いを汲み取る事が出来
るよう、なるべく心に余裕を持たせておきたいなと思いました。

2022.02.07 T.Kimoto

公開日 : 2022-2-8 ホートンブログ

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