日常の介護についての事柄や悩みや質問をしたくてもなかなかできない……。
そんな声に私たちの経験が少しでもお役に立てたらと思い、YouTubeラジオチャンネルを開設しました。
投稿者の60歳女性『人に歴史あり』さんが働いている老人介護施設には、今年 95 歳になる女性の利用者さんがいらっしゃいます。その方は、テレビのニュースや情報番組で毎日のように報道されている、ロシアによるウクライナ侵攻、パレスチナとイスラエルの紛争といった、戦争の悲惨な映像に触れる度に、ご自身の戦争体験を話されます。東京銀座で生まれ育ち、小学校で先生をされている最中に東京大空襲に遭われたその女性は「銀座のビルに爆風で吹き飛ばされた人たちがぶら下がっていたんですよ」と、当時の生々しい惨状をいつも淡々と話されるそうです。
認知症を患っているせいで、何度も同じ話を繰り返されるため、最近では聞き流すことが多かった投稿者さんでしたが、あるときふと「これは本当に貴重な証言なんだ」と気づかされます。来年で日本の終戦から 80 年。戦争を体験した世代の方々はますます少なくなっていきます。そして今では、このような方々から直接お話しを聞き、それらを何らかのかたちで残していくことも、介護者の立場にある私たちの役目ではないか? とまで考えるようになったそうです。
貴重なお話をありがとうございます。ホートンのスタッフも、利用者さんから過去の戦争体験をうかがったり、戦争の傷跡を心に残していらっしゃる様子を垣間見たりした経験があります。そうした貴重なお話を記録し、伝えていくことはもちろんのこと、そうしたお話を利用者さんから聞けるような雰囲気をつくっていくことも大切です。そのために、私たちヘルパーができることは何かについても考えてみたいですね。
【パーソナリティー】
齋藤智恵子 齋藤信弥 中野朋恵
番組では皆さんからのお悩みやご相談やリクエストなどをDMにてお待ちしております♪
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